福井県独自の連携型中高一貫教育のはじまり

 平成14年に出された「福井県高等学校教育問題協議会答申」の中で、「特色ある学校づくりの推進」が打ち出され、中高一貫教育の導入に関する検討がはじめられました。その検討結果が、平成15年11月に「福井県における新たな中高一貫教育の実施について」という報告書で公表され、「市町村立の中学校の一部のクラスを連携先の高等学校にスライドさせる」という福井県独自の連携型中高一貫教育が提起されました。

 そして、平成13年度から行われていた池田地域の連携型中高一貫教育に加えて、平成17年4月から、朝日地域、あわら地域および三方・美浜地域において、中学校3年生進級段階で連携クラスの生徒を選考し、簡便な入試により高等学校に進学させるという福井県独自の連携型中高一貫教育がスタートしました。

 朝日地区の連携型中高一貫教育は、丹生高校と朝日中学校との連携を行ってきましたが、平成26年に連携する中学校を、越前町内の織田中学校、越前中学校、宮崎中学校にも拡大することが決定され、現在は4つの中学校と連携しています。

 ★「福井県大学進学サポートセンター」も活用できます。
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越前町 連携型中高一貫教育のビジョン

ふるさとの活力と発展に貢献する人材を育成する
    確かな学力 豊かな自己実現 国際的視野

中高一貫連携クラスの特色やメリット

 中学校3年生から発展的な学習(先取り)に取り組み、学力の伸長に有利です。
 中学校から高校への移行がスムーズで、「高1ギャップ」を解消できます。
 少人数での教科指導や、一人ひとりに個性に応じた個別指導がぅけれられます。
 連携クラス独自に実施する進路行事や特別セミナーを受講することができます。
 学習意欲、進学意欲の高い学習集団の中で、学力向上や進路実現にとりくめます。

・越前町や福井県が主催する国際事業(短期留学等)に優先的に参加できます

   少人数講座(英語)の授業風景

   オーストラリアの高校への短期留学

中高一貫連携クラスに求める生徒像

 広い視野を持って夢の実現に向けて努力し、頑張り続けることができる生徒
 高校卒業後に大学等に進学し、より高度な学びに挑戦することができる生徒
 主体的、積極的に対話することができ、集団で問題の解決に取り組める生徒
 ふるさとについて愛着を持ち、住民との対話や探究活動等に取り組める生徒

   ふるさと出身の著名講師による授業

   越前町長へのプレゼンテーションの様子

丹生高校の中高一貫連携クラスの進路状況

 中学3年生の時から明確な進路意識を持って学力向上や進路学習に取り組む
 高い目標を持ちともに頑張る仲間がいて、互いに励まし助け合うクラス集団
 少人数講座による教科学力の向上と、ていねいな個別面談による進路の決定
 福井大学や県立大学など、地元の大学を中心とした国公立大学合格率が高い

    過去7年間の大学進学率の推移

 

    過去7年間の大学進学者に占める国公立大学合格率の比較

 

    過去9年間の連携クラス卒業生の合格大学(平成22年度~平成30年度)

連携型中高一貫教育のながれ

 

連携型中高一貫教育の様子

 H29年度 連携型中高一貫教育の様子はこちらをクリック

↑↑「写真で見る中高一貫教育」写真をクリックすると年間行事が見れます。↑↑

 

広報誌かけはし

広報誌として「かけはし」を年に3回発行しております。

高校生の先輩たちの写真や、コメントも掲載されています。
こちらのボタンからまとめてご覧いただけます。

 

 

○連携型中高一貫教育に関するQ&A

Q.中学3年の3学期はどのような学校生活を送るのですか?

A.数学や英語は高校の先生が中学校へ出向き、教えています。高校の内容を扱う発展的な学習をしています。(その他の教科は、一般の中学生と同じです。)

Q.連携クラスでは、部活動はできますか?

A.できます。多くの連携生が文武両道で頑張っています。連携生の中には、リーダー性が高い生徒が多いため、毎年多くの連携生が、部活動のキャプテン、部長をつとめています。

Q.特別進学クラスとの違いはありますか?

A.連携生は中学校3年生の時から発展的な学習を行っており、数学や英語が特別進学クラスよりも早く進みます。また、少人数講座を展開している講座があり、より丁寧な指導が受けられます。そのため特別進学クラスよりも、国公立大学への進学者の割合が高くなっています。

Q.高校卒業後、専門学校への進学は可能ですか?

A.可能です。ほとんどの連携生は国公立大学を中心とする大学進学希望ですが、医療系の大学を目指す場合などで、医療系の専門学校も受験しながら進路実現を目指す生徒がいます。

Q.NYU研究とはどのようなことをするのですか?

A.主体的に学ぶ力や、思考力・判断力・表現力を鍛える中高一貫連携クラス独特の学習プログラムです。NYU研究Ⅰでは、グループによる探究活動を行います。理科や英語などの教科に関する研究をするグループや、郷土芸能や郷土の歴史を研究するグループもあります。NYU研究Ⅱでは、特別講義や体験セミナーなど、連携クラス独自の特別講座が、年間3~4回受講できます。どちらも、他のクラスや他の学校ではなかなか見られない、ユニークな学びとなっています。